苔のカエルの雑記録

~ここは関東のとある限界集落~山間の田舎暮らしをつづっています

オナガグモ

ナナフシに似ていなくもない

倉庫で作業中に、こんな生き物を見つけました。

オナガグモという名前の蜘蛛です。

大きさは2~3㎝程の非常にスリムな蜘蛛です。北海道を除く日本各地に生息しているようです。通常は林や草むらにいるものですが、家の軒下などでも見かけることがあります。

れっきとした蜘蛛なのですが、何となくその風貌がナナフシに似ているような気がしませんか?

実際にナナフシの子供とオナガグモは似ています。

私は昔、このオナガグモをナナフシの子供だと本気で思っていました。でも何か違うような気がして……。調べて蜘蛛だと判明しました。その時以来、オナガグモは見つければなぜか気になる存在です。

両者は似てはいますが、やはり別もの。よく見ればフォルムや脚の付き方などでそれぞれの違いはすぐにわかります。

この写真ならば、これが蜘蛛だということがよくわかりますね。

オナガグモはそれほど珍しい蜘蛛ではないですが、知名度は高いとはいえず、おそらく名前を聞いたことがない方が多いのではないでしょうか。特徴としては、餌として食べているのは何とほかの蜘蛛です。日本には蜘蛛を主食とする蜘蛛が何種類かいるようですが、オナガグモはその一つです。

動きはスローで、じっとしているときには体と手足をくっ付けて一直線にしています。それは蜘蛛の糸にぶら下がった松葉にそっくりです。擬態しているともいわれているようですが、どうなんでしょうか。