苔のカエルの雑記録

~ここは関東のとある限界集落~山間の田舎暮らしをつづっています

ワラビはシダ植物と、改めて思う

採り切れません

山菜の定番といってもいいワラビですが、成長して葉の広がった姿をご存じでしょうか?

皆さんご存じの先の丸まった新芽の状態を放置すると、結果このようになります。

どこにでもありそうなシダに見えます。これを見ると、ワラビがシダ植物であることがよくわかります。新芽の状態で採取してしまったら、わからない姿です。

おそらく、この葉の開いた状態の姿を見て、これがワラビとすぐに認識できる方は少ないのではないでしょうか。姿かたちが似たようなシダもけっこうあります。

ワラビは成長した「シダとしての姿」もなかなか魅力的だと思ったりもします。

この法面にずっと繁茂する緑は、その多くが葉を広げたワラビです。

けっこうな数の新芽を山菜として採取しますが、これだけあるとすべては採りきれません。結局この時期は毎年このような風景になります。

とはいっても、食べられる新芽はまだ現在も出ているんです。芽を摘むと次から次へと脇芽が出てきますからね。ワラビというか、シダ類は見た目以上に強い植物です。

タラの芽

ちなみに、こちらも山菜の定番であるタラの芽を放置するとどうなるかというと……。

こうなります。

この時期になると、もう完全な「木」です。色の変わっているところ、黄緑色に見える部分から先が新芽の部分で、いわゆる「タラの芽」でした。それがしっかり成長して葉を広げた状態がこれです。

これも山にあったら、「タラの芽」が採れるタラノキ(楤木)だとは、多くの方はわからないかもしれませんね。