冬を越したオオトラノオゴケ
だいぶ間が空いてしまいましたが、「苔を育てる」の第4回目。
今回は私の育てているオオトラノオゴケの近況です。
オオトラノオゴケとは
オオトラノオゴケは大型で、個別に立ち上がって成長していくタイプの苔です。一般の植物のように大きく葉を拡げていき、それは立体的ともいえます。マット状に集団繁茂するほふく性の苔、例えばハイゴケなどとは同じ苔でも見た目は明らかに違います。
なので、とても見栄えのする苔ですね。こんなふうに↓
こちらは、私が育てているオオトラノオゴケの今朝の様子です。
新芽が伸びているのがわかりますでしょうか。胞子も出ていますね。
本格的な春に向かって順調に育っているようです。
育てているのは大きめのガラス瓶の中。
小柄なシダ植物と共存させて、テラリウムとして育てています。テラリウムですので家の中に置き、冬場は強烈な寒さに当てないように温度管理をしています。
オオトラノオゴケは比較的湿潤な環境を好みます。ですので、テラリウムで育てることには向いているのですが、そこにはカビが発生しやすいという難しさもあります。
オオトラノオゴケのテラリウムでは、カビに私も度々悩まされます。その点を考えると湿度の管理については、ちょっと難易度が高いように感じます。
使用している土は、細かい川砂と赤玉土に燻炭、それに黒土を混ぜています。保水と水はけのバランス重視の配合です。
私の経験上では黒土をある程度の量混ぜたほうが、葉の緑色が褐色に色落ちするのを防げるような気がします。ただ、黒土はカビのリスクを高めますので、入れすぎは用心ください。