苔のカエルの雑記録

~ここは関東のとある限界集落~山間の田舎暮らしをつづっています

苔を育てる4 オオトラノオゴケの春

冬を越したオオトラノオゴケ

だいぶ間が空いてしまいましたが、「苔を育てる」の第4回目。

今回は私の育てているオオトラノオゴケの近況です。

オオトラノオゴケとは

オオトラノオゴケは大型で、個別に立ち上がって成長していくタイプの苔です。一般の植物のように大きく葉を拡げていき、それは立体的ともいえます。マット状に集団繁茂するほふく性の苔、例えばハイゴケなどとは同じ苔でも見た目は明らかに違います。

なので、とても見栄えのする苔ですね。こんなふうに↓

こちらは、私が育てているオオトラノオゴケの今朝の様子です。

新芽が伸びているのがわかりますでしょうか。胞子も出ていますね。

本格的な春に向かって順調に育っているようです。

育てているのは大きめのガラス瓶の中。

小柄なシダ植物と共存させて、テラリウムとして育てています。テラリウムですので家の中に置き、冬場は強烈な寒さに当てないように温度管理をしています。

オオトラノオゴケは比較的湿潤な環境を好みます。ですので、テラリウムで育てることには向いているのですが、そこにはカビが発生しやすいという難しさもあります。

オオトラノオゴケのテラリウムでは、カビに私も度々悩まされます。その点を考えると湿度の管理については、ちょっと難易度が高いように感じます。

使用している土は、細かい川砂と赤玉土に燻炭、それに黒土を混ぜています。保水と水はけのバランス重視の配合です。

私の経験上では黒土をある程度の量混ぜたほうが、葉の緑色が褐色に色落ちするのを防げるような気がします。ただ、黒土はカビのリスクを高めますので、入れすぎは用心ください。

 

暖かくなるらしいですが

雪です

昨夜から今朝にかけてまた雪が降りました。

屋根の上に2㎝くらい。

にわか雪なので、積雪はたいしたことはありませんが標高が500mほどある我が家の辺りでは、まだ一週間前の大雪が道脇にだいぶ残っていますので、この降雪はちょっとうんざりという感じです。

ちなみに一週間前の大雪はこんな感じでした↓

この写真は夕方ですが、このあと夜半にかけてこの倍くらい積もりました。

25㎝はあったでしょうか。

まだ道路が通行しにくい状況が続いています。こんなに降るのは年に一度くらいなのですが嫌ですね。やっぱり雪は後に残るので困ります。

予報では今週はかなり暖かくなるとか。

早く溶けてくれるといいなと思います。

 

 

蠟梅が咲きはじめました

2024年 新春

お正月の三が日も終わり、季節的には冬の真っただ中という感じですが、我が家の南斜面の畑の隅では、もう蝋梅がちらほらと咲きはじめています。

昨年から今年にかけて比較的暖かい日が多いので、例年に比べるとちょっとだけ早いような気がします。

とは言っても、ほとんどの蕾はまだ固く閉じています。何といってまだ1月の初めですからね。

この感じだと、満開になるのは一ヶ月ほど先でしょうか。

でも今年は暖冬という予報が出ているようですので、もっと早く満開になるかもとも思います。

そういえば、今年は近所の沢にもツララがまったく見られません。

……良いような、悪いような。

苔を育てる 3

夏を越したハイゴケ

10月も今日で終わり。朝晩はかなり涼しくなってきました。というか、私の住んでいるあたりでは、もう冬の一歩手前という感じです。ただ、日中、陽が射すとまだ暑いんですよね。畑にいたりすると半袖でもいいくらいです。

こちらは、今年のただならぬ暑い夏を無事に乗り切ったハイゴケの現在の様子です。

密度が非常に濃くなり、「苔の絨毯」という感じに育ちました。

今年の春のはじめの頃にはこのような様子でしたから、ひと夏でかなり育ったのがよくわかります。

育成

こちらのハイゴケは、水やりを含めてほぼ手を掛けないかたちで育てました。夏のはじめに非常に雨の少ない時期があったため、その時だけ水をあげましたが、それ以外は自然の雨と湿気に任せてきました。

ハイゴケは乾燥に強い種ですので、ある程度まで大きくなれば、水やりは不要というのが基本です。むしろ過度の水やりはカビを誘発します。

ただ少々注意が必要な点があります。ハイゴケは日陰を好みません。というか直射日光が当たる場所を好みます。このハイゴケを置いた場所もどちらかというと、よく太陽光が当たる場所です。

ただ、盛夏の陽光にはやはりある程度の対策が必要かな考えました。そこで遮光ネットをつかって、ある程度の夏の強烈な太陽光を軽減する対策を行いました。

この段階まで来て、うまく育てるためにはハイゴケでもやはり遮光は必要だな、というのが今回育ててみての実感です。30~50%の遮光がちょうどよいのではないかというのが感覚です。

 

 

乳房雲

なにやら不穏な感じがします

今日は朝から、どんよりとした鉛色の雲が空一面を覆いつくしています。

雨は降っていませんので外仕事はできますが、湿気を多分に含んだ空気がまとわりついて、ちょっと体が重い気がします。

まあ、季節は梅雨ただ中ですから仕方ないですけどね。

そんななか、

午前10時ごろ、南東の方角の空に見慣れない雲を見つけました。

※写真では夕暮れ時のようですが……

なんだか気持ちの悪い様相の雲です。

すぐに調べてみたところ、とうやら乳房雲という名の雲のようです。

牛の乳房に何となく形が似ているところが、その名の由来とか。

しばらく眺めていましたが、15分ほどで消えてしまいました。
乳房雲は、強い下降気流が発生してる場合に発生するということですので、大雨や竜巻の発生など、荒天に繋がる可能性のある穏やかならざる雲とのこと。

先日、我が家の周辺でも雹が降り、少しですが農作物に被害がありました。

今日のこの乳房雲の出現。あまり荒れた天気にならないように祈るばかりです。

 

 

夏至を過ぎ、キュウリにナスそしてズッキーニ

スナップエンドウは終わりです

6月も終盤になりました。

月並みですが、一年の半分がもう終わりとは!と思います。

4月頃から2カ月以上にわたり、連日たくさんの実をつけてくれたスナップエンドウですが、どうやらこのあたりで今年は終了のようです。

今年も本当に良く実が生りました。なので終わりになると、なんだか、寂しいような気がします……。

でも

畑の様子は次の季節の作物へと確実に進んでいきます。

上から、キュウリにナス。そしてズッキーニですね。

言うまでもなく、どれも夏を代表する野菜です。

別の畑では、トマトもかなり大きくなってきています。

これからは、これらがまた食べきれないくらいに実っていくはずです。

ズッキーニの隣では、花々もいい感じに咲いています。

こう見ると、畑が一年でもっとも賑やかな季節でしょうか。

ただ、当然ながら雑草もすごいので、そういう意味ではなかなか大変な季節でもあります。

6月13日 梅雨の晴れ間とシノブ

朝から強い陽射し

このところずっとパッとしない天候が続いています。まぁ、梅雨ですからしょうがないですけどね。

でも、今日は朝からとてもいい天気。梅雨の季節には、災害にならないくらいに雨がある程度は降らないと水不足になってしまい困りますが、やはり太陽が出ていたほうが気持ちがいいのは確かです。

そして梅雨といえば、これですね。

我が家の敷地内のアジサイも、時期に遅れることなく、しっかりと咲きはじめました。

朝の白っぽい陽光に、花が光って見えてとてもきれいです。

そのアジサイの近くでは、シノブが葉を旺盛に拡げています。

シダ植物も、やはり梅雨の時期はいきいきとして見えますね。

艶があり、色合いの良いグリーンです。

これはトキワシノブではなく、シノブです。昨年の晩秋には紅葉して葉を落としていましたが、5月の中頃に新芽が出始め、いまではこのように立派な枝葉に成長しました。

ちなみに、昨年の11月中旬はこんな様子でした↓

この後、完全に葉を落とします。

なお、トキワシノブはその名の通り冬でも緑の葉を保ちます。ですから、園芸では常緑のトキワシノブがシノブより重宝される傾向があり、知名度もトキワシノブのほうが高いのは確かでしょう。シノブとトキワシノブを分けて考えていない人も多いかもしれません。でも、この2つは同じシノブ科ですが別の植物です。

昨年に根を分け、ベランダの鉢植えにしたものも元気に何本もの枝を伸ばしてきています。シノブは比較的簡単に株分けをすることができます。日陰でも育ちますし、栄養もそれほど必要としない植物です。これは多くのシダ植物に共通して言えることでもあります。

これは祖父の代からある数十年物の盆栽ですが、こちらのシノブもいい具合に葉が茂ってきているようです。このシノブは特に植え替えることもしていないのですが、長年にわたりしっかりと葉を茂らせます。