茎伏せをやってみた結果
園芸で茎から新芽を出させ、植物を増やしていく方法があります。
その方法を「茎伏せ」といいますが、コケ植物でも茎伏せを使えます。
ただし、どの苔でも使えるというものではなく、有効なものは茎が長めなもの。例えばコウヤノマンネングサの仲間やスギゴケの仲間などですね。
苔の茎伏せは、茎の長い苔を根元から切り、さらに先端の成長点を切り落とし、それを土の上に寝かせ茎部分にだけ土をかけておくことで、茎の途中より新芽を出させるものです。
なお、成長点を切らなくても苔を寝かせて放置するだけでも茎から芽は出てくるようですが、成長点をカットしたほうが、早くて確率よく新芽を出させることができます。
今回はこの茎伏せで新芽を出させたコスギゴケとオオトラノオゴケの状況をご紹介したいと思います。

画面中央部の半透明に見える若い株が茎から伸びてきた芽です。その左側に横たわっている濃い色の株が茎伏せに使った親株です。
茎伏せでは、このように寝ている株から芽が垂直に伸びていきます。
このコスギゴケは4月の中頃に茎伏せを行いました。
コスギゴケは芽が出るのが早く成長も速いので、適量の光と春の気温があれば、切った株を寝かせてから約一ヶ月でこの程度までは新芽が成長します。

こちらはオオトラノオゴケです。
画面中央部で起立している細い黄緑色のものが、茎から伸びてきた新芽です。
オオトラノオゴケはコスギゴケと違ってなかなか茎から芽が出ません。それに成長も遅いので、ここまで新芽が成長するのに3か月かかります。
シノブの季節
大型連休も終わりました。
春というよりは、もう初夏の始まりという感じでしょうか。
気温もかなり上がってはきましたが、わりあい湿度が低く爽やかで、過ごしやすい良い季節です。
そして、この時季になると毎年、我が家のシノブが葉を一斉に伸ばしはじめます。

こちらはベランダにて植木鉢で育てているものですが、良い感じで葉を拡げています。数日前までは、まだ赤茶色の丸まった葉だったのに、急に緑を増して全開となりました。
そして、庭にあるものはどうかと見に行くと、↓こんな感じです。


庭のものの方が若干、発育は遅れ気味のような感じがします。
日照は庭の方が良いのですが、それだけではない、いろいろな条件があるのでしょう。
まあ、数日でこの差はなくなると思いますが。
それよりも、こうしてみると、シノブはやはり岩に定着しているものが見ごたえがあるように感じます。
ジュウモンジシダの若葉
春本番
だいぶ暖かくなりました。
山間部の我が家の周辺でも、このところ日中の最高気温は20℃ほどまで上昇する日が続いています。
そんなわけで、やっと家の前のソメイヨシノが満開になりました。

そしてこの時季は、庭も急に賑やかになりますね。
そんな庭を散策していたら、ジュウモンジシダが若い葉を拡げ始めているのを見つけました。

ジュウモンジシダは私が好きなシダ植物のひとつで、所有の山林に自生しているものを、庭の日当たりの悪い場所にいくつか移植しています。
日当たりが悪くても問題なく育つのが、シダ類の良いところです。

ジュウモンジシダは、名前の由来にもなっているとおり十文字に葉が伸びているのが特徴のシダです。
上の写真で、その葉の様子が確認できると思います。
ここを見れば野山でも見つけても判別は容易です。
大きいものは40㎝くらいの高さになり、見栄えもいいです。
ですが、かなり細身でわりあい背の高いシダなので、途中で茎が折れてしまうことも少なくありません。
育てていると、そこがちょっと残念なシダではあります……。

でも上記したように、スラリとしたその姿は見栄えがいいのです。
育成に手間もあまりかかりませんしね。
ジュウモンジシダは今頃の時季なると、冬越しした根から複数本の茎を一気に伸ばし、葉を拡げます。
なお、それら茎はきれいに円形に並んで生えているんですよ(写真中央部)。
もし、山でジュウモンジシダを見つけたら、十文字の葉とともに観察してみてくださいね。
大雪です
20㎝!
3月19日。今日は3月も半ばになったというのに、大雪になりした。

午前10時にはごらんの通りの雪景色。
屋根の上にはおよそ20㎝あまりの雪が積もっています。
道路の積雪は10㎝程でしょうか。さすがに屋根ほどの積雪はありません。

我が家の辺りは標高が500mあまりの山間部なので、平野部より雪になるのがだいぶ早かったようです。深夜2時頃から雪になり、明け方頃からは降り方が強まりました。そしてみるみるうちに写真のような状況になりました!
これほどの雪は今シーズンで初めてです。
といより、こんなに積もったのは数年ぶりくらいな気がします。
予報では、午後には雪が止むようなので、昼食後は頑張って雪かきをやろうと思います!
冬の苔
久々の水分
今日は立春。昨日は節分でした。今年は節分は2月2日ということですね。
その昨日、南岸低気圧の影響で天候は朝から崩れました。平野部は雨だったようですが、内陸の山間部の我が家周辺では、湿った雪そして次第に霙という空模様になりました。

昨日は一時的にうっすらと雪が積もりましたが、今朝には大方の雪は融けてなくなりました。写真のように少しだけ雪が残っている程度です。
降った量(降雪量・降雨量)とすればおそらく大したものではなかったのでしょうが、本当に久々のお湿りですので、今回の雪は畑の植物にとっては非常に大きなものとなりました。台地が潤った感じです。
もちろん苔にとってもそれは同じ。自然の苔たちにとっては、本当に久々の十分な水分補給となった雪でした。
そこで今朝は、たっぷり水分を吸って「生き返った」真冬の苔たちを、家の周辺で観察してみました。
シノブゴケ
定番の苔ですが、自然のものは冬季は乾燥で葉の先まで縮こまっていることがほとんどです。極度に乾燥しているものは、それがシノブゴケとは苔にある程度詳しくないとわからないかもしれません。乾燥の続く関東の真冬でこのように葉先まで伸びきった姿は、自然ではあまり見かけません。

オオトラノオゴケ
オオトラノオゴケも真冬は乾燥して葉先を丸めていますが、今朝はしっかり先端まで伸びていますね。写真ではわかりにくいですが、一部に新芽や蒴が確認できるものがありました。

ヒラゴケ
大型の苔です。水分をしっかり吸って大きく葉を拡げています。

エダツヤゴケ
緑が濃くていい感じに拡がっています。乾燥した冬季でもこの苔は割合と葉を拡げている種類ではあるのですが、やはり今日の姿は一味違います。

コツボゴケ
雨(雪)が降った後、ひと際きれいなのはやはりこのコツボゴケでしょう。実際に見ると、きらきらと光を発して輝いているように見えます。

断定できないのですが、これはおそらくスギゴケと思われます。
こんもりとしていて、なかなかかわいい姿です。朔の伸び具合と水滴の付き具合が絶妙です。

ラセンゴケ
普段はバネのように縮こまっている苔ですが、水分を吸収した直後だけは、このように伸びています。

ホソバオキナゴケ
こちらも定番の苔です。乾いても極端に縮れた姿を見せない苔なので、水分を吸ってもあまり変わりませんね。

冬本番だけど、春の気配も
厳しい寒さ
ここ数日は本当に寒いです。まさに冬本番という感じ。
ニュースでは日本の各地から猛烈な積雪の情報が入ってきています。東北地方などでは、すでに雪は災害級ということで心が痛みます。
一方で関東の我が家の周辺は、雪はまったくありません。

安定した冬晴れが続いています。
今朝の我が家周辺の気温は、庭にある温度計によればマイナス3℃。昨日も同じ温度でした。例年ですともっとも寒い日ではマイナス5℃くらいまでは下がることがあるので、まだ寒さの底というわけではないようです。

とはいってもここ数日の寒さで、近所の沢では、かなりしっかりとしたツララができていました。
マイナス3℃くらいが数日続かないと、このレベルのツララには育ちません。やはり寒いわけです。
などと思って畑の脇を歩いていたら、蕾がだいぶ大きく膨らんできた蝋梅の木に、数輪の開花を発見しました。

春はまだだいぶ遠いですが、着実に季節は進んでいるようです。
