特徴があります
身近に生えているシダ植物をご紹介します。今回は、ジュウモンジシダです。
小型で見た目がスマートなシダです。小葉(一つ一つの葉のように見える部分)が比較的小さく、先端まであまり大きさも変わりません。それで細身に見えます。
小葉の形が何だか羽のようみませんか?
そんなかわいい外観も備えていますので、きれいな鉢に植えることで姿が非常に引き立ちます。観葉植物として十分なポテンシャルを持っているシダだといえると思います。
日本全国、北海道から九州まで自生していますが、自生しているのは主に山間部であり、特に渓流の周辺に生えていることが多い種類です。我が家のあたりでは割合身近ですが、平野部ではあまり身近なシダではありません。
特徴はもっとも根元に近い羽片が、特別に大きくなることです。
おわかりでしょうか。一番下の大きな羽片が左右に伸びています。
そのために葉全体としてみると、姿が十文字になっているように見えます。これがジュウモンジシダという名前の由来です。
シダ植物は似たようなものが多く、判別することが難しい場合も少なくありませんが、ジュウモンジシダに関しては、この部分を観察することでジュウモンジシダだとすぐにわかりますので、判別することが容易なシダといえます。