タマゴケに近い種です
育てている苔を紹介するシリーズ。今回は、サワゴケです。
比較的明かるい緑色で、フサフサとした半球形の塊(コロニー)を作る苔です。触ると動物の毛に近いような感じを受けます。霧吹きで水を吹きつけると、その水を水玉にして弾きます。
あまりメジャーな種類の苔ではありませんが、外見は可愛げがあり、テラリウムで愛好する人も少なからずいます。タマゴケという人気のある苔に近い種(サワゴケはタマゴケ科)でもあります。
サワゴケは北海道から九州までの日本全国で見ることができます。直射日光が多く当たらない半日陰や明るさのある日陰のエリアで、湿り気のある土の上や岩にはりついて自生しています。
生えているのは名前の通り沢の近くが多いようですが、沢から離れた崖でも湿り気があれば大きな集団を作ることがあります。
特徴と育て方
特徴は、何といっても球体の蒴(さく:コケ植物の胞子のうで、熟すと開いて胞子を出します)をつけることです。この球体の蒴はタマゴケの特徴ですが、前述したようにサワゴケはタマゴケ科なので、春になるとやはり球体の特徴のある蒴を出します。
この球体の蒴は、テラリウムでとても映えます。
育てる場所として、強烈な直射日光が当たる場所は適しません。テラリウムで育てる場合はレースのカーテンをうまく使って対策するか、または置き場所を工夫する必要があります。
温度も涼しいところを好みます。また、湿り気を切らさないように管理することは、サワゴケを丈夫に育てるための要素になります。
ただ、湿度は必要ですが、蒸れには弱いので注意が必要です。緑の美しいフサフサの葉が、茶色く変色してしまいます。そのまま枯れてしまうことも少なくありません。