コツボゴケ
育てている苔を紹介するシリーズ。
第6回目はコツボゴケです。
比較的湿潤を好むタイプの苔です。横に這うように拡がっていきます。石垣などに垂直に生えている場合は、枝垂れのように垂れ下がる形になります。
コツボゴケは日本全国で見られます。山間部の谷間に自生しているほか、人家の石垣や道路脇の壁に生えているものを見かけることもあります。よく目を凝らせば、簡単に見つかる苔の一つです。
※他人の所有地に生えている苔を無断で採取することは違法です。
水分を与えると、写真のようにツヤを放ちます。そういうところが好感されて、庭の装飾に利用されることが多いのですが、テラリウムでもよく採用されることがある種類です。
特徴と育て方
比較的に湿潤を好みますが、完全な湿潤環境はむしろ嫌います。その中間的な場所が適した場所になります。ただ、やや乾燥ぎみの場所の方がいいかもしれません。屋外では半日陰、短い時間日の射すようなところでよく育ちます。室内ならば、明るい窓際などがいいでしょう。
生育にはある程度の陽光が必要ですが、暑さには弱い部類の苔である点には注意しなければいけません。暑さは枯れる原因になります。
コツボゴケは上手く育てばワサワサとマット状に増殖し、霧吹きで水をかけると艶を放っていい表情を見せてくれます。