発見!
畑の一角で、なかなか珍しいミョウガの実が出来ているのを見つけました。
赤い部分が実で、その中心にある白く丸いものが種のようです。
これって花じゃないの? と思われる方もいるかもしれませんね。
たしかに一見すると、赤い部分は花のように見えます。
でも、これは花ではありません。
ミョウガの花はこちら↓です。
ミョウガの花は白で、形も全く違います。
条件が厳しい
ミョウガを長く育てている人に聞いても、ミョウガの実はあまり見ることがないといいます。ミョウガの実をあまり見ないのは、温度や湿度の狭い条件をクリアしないと実が出来ないこと等が原因のようです。つまり、ミョウガは実をつけにくい植物なのですね。
ミョウガは地下茎を伸ばして拡がることの可能な植物です。ですので、種子をつけることが稀でも問題なく増えることが可能なのです。ただ、地下茎増殖では、地域がすぐに飽和状態になってしまいますし、急激な環境変化などがあった場合には全滅してしまうリスクがあります。
そこで、通常は地下茎で増え、条件が揃えば種でも増える。という「二刀流」がミョウガのとってきた生き残り戦略なのでしょうね。なかなか強かな植物です。
……余談ですが、ミョウガは温帯の東アジアが原産ですが、この真っ赤な実を見ると何だか熱帯の植物の雰囲気を感じるのは私だけでしょうか。