シノブゴケ(忍苔)
育てている苔を紹介します。
2回目となる今回は、シノブゴケです。
葉がかなり細めで、マット状に拡がっていく苔です。
以前紹介したハイゴケに似ているところがありますが、ハイゴケほどのボリューム感はありませんので、慣れればすぐに見分けがつきます。
シノブゴケは繊細でシャープな見た目です。
葉の一つ一つをみると、一見、シダのようにも見えますね。
これはこれで味があります。
山間部の日陰で群生していることが多い種です。
道路脇のコンクリートの上に拡がっていることもあります。
メジャーな苔で人気もありますので、園芸でもよく用いられます。
庭に敷きつめたり、苔玉にしたりと使い勝手のいい苔です。
性質、育て方
日光は多少は当たっても大丈夫ですが、日向は苦手です。
おおむね日陰で湿潤な環境がベストでしょうか。
ただ、乾燥にはある程度の耐性のある種なので、半日陰のような場所に置いて定期的に水分を補給しておけば、枯れることはないでしょう。
とはいっても、シノブゴケは湿潤な環境を好む苔です。
ちゃんと育てるとなると、葉が乾燥しないよう注意する必要はあります。
根(根のように見えますが、一般的な植物の根とは違う性質のものです)ではなく葉で水分を吸収するんです。
ですから根元に水を撒くのではなく、葉を湿らせないといけません。
使うのは霧吹きがいいですね。
葉が湿った状態をしっかり保てば、たいていは丈夫に育ちます。