苔のカエルの雑記録

~ここは関東のとある限界集落~山間の田舎暮らしをつづっています

ハイゴケとシノブゴケの蒔き苔

2カ月ほど前に蒔き苔をしたハイゴケとシノブゴケが、やっとある程度の大きさに育ちました。

苔の栽培

苔を育てる場合にはいくつか方法があります。その中で、苔を細かく粉砕してそれを土に蒔く方法を蒔き苔と いいます。

蒔き苔は、苔の強い再生能力を利用した栽培方法で、苔を増やしたいときに効果的な方法です。ただ、十分な大きさに育つまでには1年以上、種類や育成環境によっては数年と、かなりの時間がかかります。

時間をかけたくないならば、張り苔という繁茂した苔を土に張り付ける方法がありますが、この方法では張り付けるための大量の苔を事前に用意する必要があります。

蒔き苔は苔の増殖や育成に重心を置いていて、張り苔は苔の移植という点に重心を置いている方法といえると思います。

2カ月経った状況

こちらが現在のハイゴケの状況です。一つ一つの苔がかなり太く大きくなってきていて、形もしっかりハイゴケになり始めています。

なお、今回のものは10ミリほどと比較的大きめに粉砕して蒔きました。茎の部分も選別せずに使っています。育つ苔の大きさを均等にしたい場合は、茎と葉の部分は分ける必要があります。

こちらはシノブゴケです。まだちょっとか細く弱々しい感じがあります。それでもこちらもしっかり成長しています。

どちらも同じ日に蒔き苔したもので、置いた環境も同じですが、ハイゴケのほう成長が早い種類ですので、この差が出ています。