苔のカエルの雑記録

~ここは関東のとある限界集落~山間の田舎暮らしをつづっています

山の神への興味

神社

家から50mほどのところに神社があります。いわゆる鎮守神です。

遠い昔から集落の守り神として鎮座しています。近所のお年寄りに聞いても、創建はいつだか、よくわからないそうです。写真のような杉の巨木があるところをみると、ある程度は歴史のある神社だと思われます。

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無人の神社ですが、社(やしろ)のほか、それなりに立派な鳥居や神楽殿もあります。

ちなみに、階段を上がったところにあるのが神楽殿です。秋のお祭りの際には、実際にこの神楽殿で神楽が奉納されます(ただ、ここ2年は新型コロナの影響で実施されていません)。

大山積神

ここに祀られているのは大山積神大山祇神・おおやまづみのかみ)です。

愛媛県今治市大三島町にある大山祇神社は非常に有名ですが、そこに祀られているのが大山積神であり、そこが総本社ということになります。つまり、我が家の近くにある神社は愛媛の大山祇神社の分社ということですね。

愛媛の大山祇神社は日本の総鎮守とも呼ばれている神社です。私も一度訪れたことがあります。大きな神社で広い境内が印象的でした。大山積神を祀る神社は三島社系神社とも呼ばれ、その系統の大小さまざまな神社が全国には一万以上あるといわれています。

大山積神は山の神として名高い神様です。山の神の代表格とされています。ただ、それだけにとどまらず、海の神としても昔からあつい信仰を集めてきました。考えてみれば瀬戸内に総本社はあるのですから海との関係が深いのは、当然といえば当然です。さらに、武門の神としても崇敬されてきたようです。なかなかマルチな神様ですね。

私の知る限りでも、関東の山間部には大山祇神社がいくつもあります。山の神としてはもちろん納得ですが、同時に海の神でもあり武門の神である大山積神が山間部に広く祀られていることは、歴史的に見て興味を覚えるところです。